毛穴が目立つ原因には年齢や肌の状態など様々な原因が複合的に関わっています。ここでは毛穴開きになる原因やスキンケア、治療方法を説明します。
毛穴の開き(開き毛穴)とは?
毛穴の開き(開き毛穴)とは、角栓が詰まることによって毛穴が押し広げられている状態です。角栓は表皮の角質が古くなり皮脂と混じり合うことによってできるもので、表皮は皮膚の一番外側にある層を指します。開いた毛穴が白く見えることがありますが、これは毛穴に詰まった角栓が水分を含み、ふやけることで見える現象です。
毛穴の開き(開き毛穴)の原因
肌トラブルの改善を目指す場合、まずは原因を知ることが大切です。そこで、ここでは毛穴の開きの主な原因を6つ紹介します。ただし、毛穴の開きは複数の原因が重なり合って引き起こされることが多く、1つの原因が解決するだけでは改善されないこともあるため注意しましょう。
皮脂の過剰分泌
皮脂には肌の乾燥を防ぐ働きがあるため一定量は必要ですが、過剰な量が分泌されると毛穴を詰まらせ、毛穴の開きの原因となる場合があります。皮脂の過剰分泌を引き起こすものは、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、間違った方法によるスキンケア、老化などです。
汚れの蓄積
皮脂や角質などを日々しっかり取り除かず、毛穴に汚れが蓄積されると、それが毛穴を押し広げて毛穴が開きやすくなります。毛穴の汚れを残さないことは大切ですが、過剰に洗い過ぎると逆に肌トラブルの原因となる場合もあるため注意が必要です。
肌の乾燥
肌の乾燥は皮脂の過剰分泌を促し、毛穴の開きを引き起こす場合があるため気を付けなければなりません。そもそも皮脂には肌の潤いを守る役割があるため、肌の乾燥が続くとそれを防ぐために皮脂が多く分泌されるからです。
肌のたるみ
年齢を重ねるとともに毛穴の開きが目立つようになった場合には、肌のたるみが原因である可能性があります。ハリや筋力などが衰えて肌がたるむと、通常であれば丸い形をしている毛穴が下方に伸びて縦長の細長い形になり、毛穴が大きく見え、目につきやすくなるからです。
老化による皮脂の変化
皮脂の主要成分である脂肪酸は、通常であれば、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸がバランス良く構成されています。しかし、老化が進むと2種類の脂肪酸のバランスが崩れ、サラサラとした不飽和脂肪酸よりもドロドロとした飽和脂肪酸の比率が高くなり、毛穴詰まりが起こりやすくなります。
ストレスや不規則な生活
ストレスの蓄積や睡眠不足、食生活の乱れなどがあると皮脂が過剰に分泌されたり、血流が悪くなり肌に十分な栄養が行き渡らなくなったりする場合があるため注意が必要です。さらに、睡眠不足になると、肌の再生を促す成長ホルモンの分泌量が減り、皮膚のターンオーバーが正常に行われない恐れなどもあります。
毛穴の開き(開き毛穴)の特徴
毛穴の開きと一言でいっても肌質には個人差があり、毛穴が開く原因は人によってさまざまです。また、毛穴がある部位や年代によっても毛穴が開く理由は異なります。そこでここからは、毛穴の開きの特徴を肌質や部位の種類、年代ごとに紹介します。
肌質別の特徴
乾燥肌、脂性肌、敏感肌、ニキビ肌の4種類の肌質に分けて、毛穴の開きの特徴を解説します。
乾燥肌
乾燥肌は、肌の水分が不足している状態です。水分が不足している肌は乾燥でカサつく状態になり、表面の凹凸が粗くなって毛穴が目立ちやすくなります。
脂性肌
脂性肌は、もともと皮脂の分泌量が多い特性を持つ肌です。一般的な肌質の人と比べて皮脂が過剰に分泌されるため、毛穴が広がりやすくなります。
敏感肌
敏感肌は、健康な肌と比べて皮膚のバリア機能が弱いため、外部から刺激を受けると乾燥して毛穴の開きが目立ちやすくなります。
ニキビ肌
ニキビ肌は皮脂腺の働きが活発でニキビができやすい肌です。ニキビがつぶれてできた凹み部分に汚れなどがたまると毛穴が目立ちやすくなります。
部位別の特徴
顔のなかで毛穴が目立ちやすい部位を、似た特性を持つ2つのグループに分けて解説します。
頬
頬は、年齢を重ねるにつれて毛穴が目立ちやすくなる部位です。加齢により肌の代謝が悪くなるなどして肌のハリが失われたり、皮膚の筋力が衰えたりすると頬が垂れ下がり、毛穴が縦長に広がって大きく見えることがあります。
鼻・眉間・おでこ
鼻や眉間、おでこは、「Tゾーン」と呼ばれる部位です。Tゾーンには、他の箇所と比べて皮脂の分泌量が多い特徴があります。そのため鼻や眉間、おでこの毛穴は他の部位と比べて皮脂が詰まりやすく毛穴の開きも起こりやすい傾向です。
年代別
毛穴の開きが起こる原因は年齢によっても変わります。10代、20代、30代~40代と大きく3つに分けて、それぞれの年代で見られやすい毛穴の開きの原因を解説します。
10代
10代のいわゆる「思春期」と呼ばれる時期の毛穴の開きは、多くの場合、皮脂の過剰な分泌による毛穴詰まりが原因です。この年代は、特に皮脂腺の働きが活発になるからです。また、皮脂が多く分泌されることでニキビができやすくなりますが、ニキビ跡に汚れがたまって毛穴が開き目立ちやすくなる場合もあります。
20代
20代の皮脂の分泌量は10代のときより減るものの、30代以降と比べると多くあります。特に、20代前半までは皮脂の分泌が活発なため、皮脂のケアには十分な注意が必要です。また、20代は、皮脂や汚れのほか、落としきれていないメイクが毛穴に蓄積されて毛穴詰まりを起こし、毛穴が目立つようになるケースも少なくありません。
30代~40代
30代は肌の老化が始まる年代で、肌からハリや潤いが減り始めます。また、40代は肌の水分を保持する力がさらに低下する年代です。そのため、30代以降になると肌が垂れ下がりやすく、毛穴が縦長に広がることで毛穴の開きが目立つようになる場合があります。
毛穴の開き(開き毛穴)の対策と改善方法
多くの女性を悩ませる肌トラブルの一つが「毛穴の開き」です。毛穴の開きを目立たない状態にするためには、日々のセルフケアがポイントになります。日常生活でできる対策や改善方法を知り、適切なケアを行うことが大切です。具体的にどのようなことに気を付ければ良いのか、毛穴の開きの対策と改善方法についてチェックしていきましょう。
セルフケアによる毛穴の開きの改善方法
毛穴に汚れをためず、また広がらないようにするためには、毎日の丁寧なセルフケアが重要になります。毛穴の開き対策として何に気を付ければ良いのか、セルフケアのポイントを見ていきましょう。
クレンジング
毛穴の開き対策は、丁寧なクレンジングと洗顔が基本です。肌に汚れやメイクなどが残ると、皮脂や古い角質と混ざって毛穴に蓄積し、詰まりを起こす原因につながります。日々の丁寧なクレンジングと洗顔で汚れを取り除きましょう。クレンジングや洗顔の前に蒸しタオルで顔を温めると、毛穴の汚れが落ちやすくなります。
スキンケア・保湿
洗顔と同様に、重要になるのが保湿ケアです。洗顔後の肌は毛穴が開いている状態です。洗顔で汚れを落としたら、化粧品を使ってしっかりと肌を保湿し、毛穴の状態を整えましょう。基本的なケアは化粧水・美容液、乳液・クリームなどを用います。これらのアイテムを使用して肌と毛穴を整え、うるおいと油分を補いましょう。
生活習慣
毛穴の開きには身体の外側と内側、双方からのケアが重要になります。不規則な生活や無理なダイエットは避け、ストレスをためないように気を付けましょう。また、油脂が多い食べ物は毛穴が開く原因につながります。油脂の多いファストフードやスナック菓子の食べ過ぎは避け、栄養バランスの整った食生活を心がけましょう。
表情筋エクササイズ
表情筋は加齢とともに衰えていきます。表情筋を動かして鍛えることで、肌にハリが生まれて毛穴が目立ちにくくなります。朝晩のスキンケアに表情筋エクササイズを加えてみましょう。顔の筋肉を意識しながら「あ・え・い・う・え・お・あ・お・いー」と発音します。「リ・フ・ト・ア・ッ・プ」と発音するのもおすすめです。
セルフケアで毛穴の開きが解消されない場合の改善方法
顔は毛穴の皮脂腺が発達しているため、どうしてもさまざまな影響を受けて毛穴が目立ちやすいパーツです。毎日のセルフケアを頑張ってもなかなか毛穴の開きが改善されない場合は、美容皮膚科で治療を受ける方法もあります。
美容皮膚科での治療
美容皮膚科では肌の状態を確認し、一人ひとりに合わせて適切な改善方法を提案します。治療方法には、たとえばピーリング治療やレーザー治療などが挙げられます。専用の医療機器や薬剤を使用し、毛穴にアプローチすることが可能です。セルフケアで悩みが改善されない場合は、美容皮膚科に相談するのもおすすめです。
施術の注意点
毛穴の開きは人それぞれ原因が異なり、ご自身で最適な治療を探しにくいため医師のカウンセリングが重要です。当院では毛穴の状態に合わせて、適切な治療をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。また治療後は、一時的に乾燥と紫外線の影響を受けやすくなっているため、いつも以上に保湿とUV対策をお願いしております。
デメリットや副作用について
施術内容によってダウンタイムが異なりますが、ハレや赤み、ヒリヒリとする痛みが数日で落ち着いてきます。まれに皮むけなどが起こる場合がありますが、無理に剥がさず自然に取れるまでお待ちください。また当日のメイク・基礎化粧品は避けていただくメニューもあります。副作用の心配はございません。
- ※個人差がございます、あくまで目安とお考えください
毛穴の開き(開き毛穴)についてのよくある質問
- Q 毛穴の開きとは?
- A 毛穴の開きとは、過剰な皮脂分泌・老化・汚れの蓄積など、さまざまな理由によって毛穴が開いてしまう状態を指します。原因は人によって異なり、それに伴い適切なケア方法も変わってきます。毛穴の開きの原因をしっかりと見極め、自身に合う適切なケアを取り入れることが重要といえるでしょう。
- Q 毛穴の開きでよくある悩みは?
- A 毛穴が開いている状態だと、毛穴に汚れがたまりやすく、ポツポツとした黒ずみに悩むケースが目立ちます。そのほかにも、肌を触ったときにザラザラと感じたり、メイクで隠しきれない凸凹とした肌が気になったりすることも多いようです。こうした毛穴トラブルによって「鏡に映る自分が歳をとったように感じる」という悩みを抱える人もいます。
- Q 毛穴の開きの原因とは?
- A 毛穴が開いてしまう原因はさまざまですが、主なものには「皮脂の過剰分泌」「紫外線」「加齢」などが挙げられます。毛穴から排出される皮脂は、肌のうるおいを保つための重要な役割を持っています。しかし、皮脂が過剰に分泌されると皮脂腺の出口が大きくなり、毛穴が開いてしまう原因になります。また、紫外線や加齢などは肌のハリが低下する原因になります。すると、肌がたるみ毛穴が目立つようになります。
- Q 毛穴の開きのスキンケアでしていけないことは?
- A 毛穴の開きのスキンケアでは「力を入れない」ことが基本です。洗顔や保湿をする際、指に力を入れてゴシゴシ擦ってしまうと、肌に負担がかかります。優しい力加減を意識して毎日のケアを行いましょう。また「洗顔をし過ぎない」ことも大切です。毛穴が気になるからといって一日に何度も洗顔すると肌が乾燥し、かえって皮脂分泌が盛んになるおそれがあり、毛穴の開きの原因につながります。洗顔は目安として朝晩2回程度に留めておきましょう。
- Q 毛穴の開きに効果がある成分はありますか?
- A 毛穴の開きには「グリシルグリシン」という成分が有用です。この成分はグリシンとアミノ酸が2つつながって構成されたものです。グリシルグリシンによって毛穴が引き締まり、肌がきめ細やかな状態に整います。また、美容全般に欠かせない成分である「ビタミンC」も毛穴の開き対策としておすすめです。ビタミンCが過剰な皮脂分泌を抑制し、皮脂バランスを整えます。加齢によって「肌のきめが粗くなった」「毛穴が開いてしまった」などのケースにも向いています。
- Q 毛穴の開きに治療が必要な理由は?
- A 一度できてしまった毛穴の開きは、目立たなくすることはできてもセルフケアで完治させるのは難しいです。深刻な状態になる前に美容クリニックなどで根本改善を図り、その後、再発しないようにセルフケア(保湿)を徹底するのがおすすめです。
- Q 毛穴の開きに有効な施術は?
- A 当院では、レーザーや光治療、ダーマペンのような美容機器を使用する毛穴治療法などが挙げられます。ご予算、ダウンタイムの有無など、ご要望に合わせて最適な治療法をご提案いたします。医師のカウンセリングは何度でも無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
- Q サプリメントは毛穴の開き改善に効果がありますか?
- A サプリメントだけでは改善効果は見込めませんが、ビタミンCには、皮脂抑制作用があるため皮脂の過剰な分泌を抑えられます。サプリメントの服用と医療機関で毛穴の開き治療を行うことで、より高い効果が期待できます。
- Q 毛穴の開きの治療に痛みはありますか?
- A ほとんどの場合、我慢できる程度ですが心配な場合は事前に相談したり、麻酔クリームなどを希望することも可能です。ダーマペン4とフラクショナルCO2レーザーには表面麻酔(リドカインクリーム)、笑気麻酔のご用意もございますのでお気軽にスタッフまでご相談ください。
- Q 施術回数や期間はどれくらいですか?
- A 個人差はありますが、1回の施術でも毛穴の開きの改善効果が期待できます。症状によっては複数回受けていただく場合もあります。より良い状態をキープするための定期的なお肌のメンテナンスとして続けていただくことをおすすめしております。
- Q 顔の一部だけの治療も可能ですか?
- A 施術メニューによって異なりますが、ホホ下・ホホのみ・顔全体などから選択して施術できるメニューもございます。詳しくは各種の施術ページをご確認ください。
- Q 施術に副作用やダウンタイムはありますか?
- A 副作用の心配はございません。ダウンタイムは施術内容によって異なりますが、ハレや赤み、ヒリヒリとする痛みが数日間伴います。稀に皮むけなどが起こる場合がありますが、無理に剥がさず自然に取れるまでお待ちください。ただし、ダウンタイムの長さや症状には個人差があるため、あくまで目安として考えましょう。
- Q 毛穴の開きの治療は保険適用ですか?
- A 毛穴の開きの治療は美容医療のため、保険適用にはなっておりません。
- Q 男性でも受けられる施術はありますか?
- A 男性の方にも行っておりますので、お気軽に無料カウンセリングにお越しください。
- Q 複数の施術を受けることはできますか?
- A ご希望の施術内容により異なりますが、複数の施術を同日にお受けいただくことも可能です。ご来院回数、ダウンタイム双方の面において、ご負担を軽減できます。