セルフケアが難しいクレーターのニキビ跡が気になる?
ニキビが治っても、クレーター状になってしまい目立つことがあります。肌のへこみが気になるクレーターは、セルフケアで治すことが難しく、治療には数カ月から数年と、症状によっては長い期間が必要になることもあります。症状が進む前の早い段階で、治療をはじめるのがおすすめです。こちらではクレーターになる原因や治療方法を説明します。料金や症例写真も紹介するので参考にしてみてください。
クレーターのニキビ跡ができる原因
炎症や重症化したニキビが原因となり、クレーターができます。クレーターはニキビが徐々に重症化したあと、炎症がある程度落ちついてから見られる症状です。ニキビの症状が進むほど、クレーターのニキビ跡ができやすい傾向にあります。
ニキビができるメカニズムは、皮脂によるものです。過剰に皮脂が分泌されるとアクネ菌が増殖して炎症を起こし、ひどい場合はニキビが膿んだり、痛みを伴ったりすることもあります。アクネ菌の増殖によって皮膚の組織を壊し、症状が進むと真皮層でも組織を破壊してしまいます。ターンオーバー(肌が生まれ変わるサイクル)のない真皮層ではダメージが残るため、症状によっては重度のクレーターになってしまうこともあります。
初期のニキビは、皮脂や老廃物が毛穴に詰まってできる白ニキビです。白ニキビのうちに治すと、クレーターのニキビ跡にはなりにくいのですが、不衛生な状態が続くことや、刺激を与えることによってニキビが炎症しやすくなります。また、手でさわったり、つぶしたりすると、炎症して赤ニキビになってしまったり、乾燥による肌のターンオーバーの乱れによって、毛穴がふさがることもあります。
古くなった角質は自然にはがれ落ちるのが、正常なターンオーバーですが、ターンオーバーが乱れると、古くなった角質が残り続け、厚くなってしまいます。その結果、毛穴をふさぐことにつながります。毛穴がふさがった状態で過剰な皮脂が分泌されればニキビができやすくなり、炎症してしまうこともあるでしょう。
クレーターのニキビ跡ができやすい箇所
皮脂が多いほどニキビができやすいことから、鼻やこめかみ、眉間といった部分はクレーターのニキビ跡ができやすいといわれています。クレーターのニキビ跡を肌に残さないためには、ニキビを重症化させないようにしましょう。また、ターンオーバーの乱れによって毛穴がふさがることから、乾燥でターンオーバーが乱れがちな頬や口元にもニキビができやすいです。ニキビが重症化すると、頬や口元もクレーターになることがあるので注意しましょう。
皮脂の多い部分のニキビは思春期に、乾燥しやすい部分のニキビは大人に多い傾向があります。過剰な皮脂が出やすくなる原因は体質のほかに、思春期の成長ホルモンによるものなどがあります。ターンオーバーの乱れはストレスや野菜不足、睡眠不足やホルモンバランスの変化などにより起きやすくなるため、バランスのとれた食事や、疲労やストレスを感じた時は早めの就寝を心がけましょう。
クレーターのニキビ跡の種類と症状
クレーターのニキビ跡と一口にいっても、さまざまな種類があります。赤みがあるニキビ跡のほか、紫色や茶色に色素沈着していることもあるでしょう。クレーターの症状が軽いタイプでは、浅いへこみで毛穴が広がっている印象です。一方、クレーターが深く広いタイプのニキビ跡になると、まわりの正常な皮膚との境がわかりやすくなります。光が当たる角度によって影になり、目立つこともあり、メイクをしても肌のへこみがわかるため、ファンデーションを厚塗りしがちですが余計に目立つこともあります。クレーターの深さが深いほど症状が進んでいるため、治療には長い期間が必要です。ニキビの治療は症状が進まないうちに、はじめることがおすすめです。
アイスピック型
小さく細かいクレーターをアイスピック型といいます。名前にあるように、アイスピックで刺したような小さい穴が特徴です。クレーターの見た目は小さいものの、皮膚の深い部分まで達しています。その深さは真皮層の奥にも達しており、症状としては重く治療が難しいタイプといえます。肌の自然治癒力を高めるダーマペンや、新しい皮膚の再生を促すフラクショナルCO2レーザーによる治療により改善が期待できるでしょう。
ローリング型
クレーターが深い傾向にあり、直径が4~5mm以上のタイプをローリング型といいます。クレーターは角がなく大きい楕円のような形で、ゆるやかにくぼんでいるのが特徴です。クレーターの底の癒着により引っ張られることで、肌にへこみができます。ひきつれたような感じにも見えるでしょう。肌のコラーゲン生成を促すコラーゲンピールをはじめ、症状に合わせた治療を行い、肌のでこぼこを改善していきます。コラーゲンピールは一般的なケミカルピーリングとは違い、真皮層にまで働きかける治療方法です。
クレーターのニキビ跡の症例写真
クレーターのニキビ跡のよくある質問 Q&A
- Q クレーターのニキビ跡を予防するにはどうすればよいですか?
-
A
ニキビ跡はニキビが肌に与えたダメージが、治った後にも残ってしまうためにできるものです。ニキビで炎症が起こると、何らかの形でニキビ跡ができます。炎症が軽くて短い期間でニキビが治れば、ニキビ跡は軽症です。赤みが残る程度で、肌のターンオーバーで次第に薄れて目立たなくなり、消えていくことも多いです。一方、クレーターのニキビ跡は炎症が肌の真皮まで達してしまったもの。
ですから、ニキビが炎症を起こす前にニキビを治してしまうことがベストな予防法といえます。もし炎症が起こってしまった場合でも、重症化させずにニキビを治すことが重要です。体質も影響しますが、ニキビをつぶすと跡になるリスクが高まることも。ニキビができたら早い段階で治るようにケアすることでクレーターのニキビ跡を予防できます。 - Q クレーターのニキビ跡はセルフケアでも良くなることはありますか?
- A 例えば、ピーリングは市販されているので購入可能です。主に、石鹸タイプや美容液タイプ、洗い流すタイプのピーリングとして市販されています。肌質や肌のコンディションに合うアイテムを選べばセルフケアも可能です。ただし、市販されているピーリングは化粧品に分類されているので、皮膚科などで使用されるピーリングとは成分も濃度も違います。効き目や肌にかかる負担にも違いがあるため、その点を念頭に置いてセルフケアをおこないましょう。
ニキビ跡のクレーター、色素沈着には、一つの改善方法としまして、フラクショナルCO2レーザーやヴェルベットスキン(ダーマペン4+コラーゲンピール)をお勧めしています。こちらの治療は回数を重ねることで、効果をご実感いただけますが、治すために必要な回数につきましてはクレーターの深さやご状態にもよります。クレーター治療に限らずすべての施術に言えることですが、施術前に担当医師と充分に話し合うことがとても大切です。当院ではお一人おひとりのお悩みや心配点・ご不明な点をすべて施術前に解決し、ご納得したうえで施術を受けていただけるよう、インフォームドコンセント(医師と患者の相互理解)を重視しています。また、施術後のアフターケアや医師の診察、投薬などをすべて無料で行っており、施術前に限らず施術後も患者様の不安を解消する体制を整えております。
品川スキンクリニック 品川本院院長 吉良 匠平
品川スキンクリニック 品川本院
院長 吉良 匠平