目の下のたるみが出ると実年齢より老けて見えてしまいます。
目元の印象は顔のコンディションを大きく左右し、老けて見られたり、何となく顔が疲れて不健康に見えるのは目の下のたるみが原因かもしれません。目の周りの皮膚は顔の中でも特に薄いデリケートな部分なので、乾燥しやすくたるみやシワになりやすいのです。
目の下のたるみの原因
目の下のたるみの原因は、加齢による弾力や筋力の低下が大きいです。しかしそれだけではなく、目の下の脂肪が下がる、目の酷使や刺激などのさまざまな原因が重なり合って起こります。自分自身でも気付いていない意外な生活習慣が原因になっていることもあるので注意が必要です。早期に対策をすることでハリのある目元を目指しましょう。
加齢による弾力、筋力の低下
目の下がたるむのは、加齢によって目元の弾力や筋力が低下することが原因です。皮膚が老化すると、皮膚のハリを維持するコラーゲンや弾力を作り出すエラスチン、水分を保つヒアルロン酸が減少します。その結果、弾力や柔軟性が減ってたるみやすい肌になってしまうのです。また、肌の大敵である紫外線も皮膚の老化の原因となります。特に紫外線A波は真皮のコラーゲンやエラスチンにまで届いて変性させてしまうので、目元のたるみにつながります。
弾力や筋力の加齢による低下を防ぐためには、乾燥や紫外線によるダメージを受けないようスキンケアを丁寧に行うこと、目の周りを覆っている「眼輪筋」を鍛えるエクササイズが効果的です。眼輪筋は筋肉なので鍛えることで筋力の低下を防ぐことができます。筋肉を動かすと血行が促進されるので、むくみが改善されてすっきりとした目元になる効果もあります。加齢によって目の下がたるむのは仕方がないと諦める前に、スキンケアを見直したり、エクササイズをすることで目元の老化対策をしましょう。
目の下の脂肪によるたるみ
目の下がたるむのは、目の下にある「眼窩脂肪(がんかしぼう)」が原因でもあります。眼球を支えている靭帯がゆるんでくると、目の周りの皮膚が眼球を支えきれなくなるので眼球の位置が下がってしまいます。そうすると眼球の下にある眼窩脂肪が前に押し出されるのでシワやたるみが目立つようになるのです。目の下の皮膚はとても薄いので、少しのたるみでも顔の印象を大きく変えてしまいます。眼窩脂肪が目立ってきてしまったら、セルフケアでカバーすることは難しくなります。眼輪筋のエクササイズや目元の保湿などのスキンケアを続けても効果が見られない場合は、専門のクリニックで治療してもらうことも選択肢の1つです。
目の酷使や目の下への刺激
目の酷使や目の下への刺激も、目の下のたるみの原因になります。パソコンやスマホを長時間使用して目を酷使していると目の周りの筋肉が緊張して血流が滞り、そして筋肉が弱ることで老化の原因となります。また、手荒なクレンジングで刺激を与えてしまったり、寝不足、乾燥などでも目元のたるみを助長してしまうので気をつけましょう。
クレンジングをするときは、目元を摩擦しすぎないように優しくすることを心がけましょう。また、パソコンやスマホを見るときはこまめに休憩をとる、代謝を良くして老廃物を溜め込まないようにする、頭皮マッサージで頭や顔周りの血行促進を促すといったことも目元の血流改善の対策になります。日常の習慣がたるみの原因となっているケースもあるので、生活習慣を少し見直して目元のエイジングを心がけましょう。
目の下のたるみ取りの治療法
一度できてしまった目の下のたるみの治療法としては、「切開」「照射」の2種類の方法があります。目の下のたるみやふくらみの症状や原因は人によって違います。それぞれの悩みや症状に応じて専門のクリニックで最適な治療法を選びましょう。目元の悩みを改善することは若々しい印象を与えるためにも効果的です。
切開による治療法
切開によって目の下の脂肪を取り除き、たるみを取る治療法もあります。たるみの原因となる余分な脂肪を直接取り除くことで、目の下のクマ・ふくらみ・シワが改善され、明るく若々しい目元にすることが期待できます。また個人差はありますが、一度脂肪を取り除くと再発しにくいことが特徴です。
照射による治療法
切らない治療として、照射による治療があります。超音波の熱エネルギーをピンポイントで目元に与えることで、お肌の内部から引き締め、タイトニングやリフトアップ効果につながります。治療への副作用やダウンタイムも少なく、切開に抵抗がある方におすすめです。
目の下のたるみのセルフケア方法
目の周囲は非常に皮膚が薄くデリケートで様々な要因の影響を受けやすいため、たるんだりくすんだりしやすい箇所です。特に目元のたるみを予防するためのセルフケアについて、これから詳しく紹介します。
トレーニング
目の周りにある眼輪筋というドーナツ状の筋肉は、衰えるとまぶたや目の下がたるんでしまいます。眼輪筋を鍛えるトレーニングは簡単にできますので、毎日少しずつ行いましょう。まず目をぎゅっとつぶり5秒間キープしたら、その後目を大きく見開いてまた5秒間キープします。これを1セットとし、5セット行いましょう。
クレンジング
毎日のクレンジングは、やり方を間違えていると目の周りへの負荷が蓄積します。クレンジングのときにはメイクを落とすことに気を取られて目元をゴシゴシこすってしまいがちですが、力を入れてこするのはNGです。落ちにくいアイメイクはコットンにクレンジングをとって、目元を押さえるようにして落とします。洗顔のときは泡をたっぷりと作って、肌をやさしく包むように洗うようにしましょう。
UVケア、紫外線対策
紫外線を浴び続けることで、目元の乾燥・老化が進み、結果的にたるみの原因になります。日差しの強い夏はもちろんですが、それ以外の時期にも知らず知らずのうちに紫外線を浴びているものです。1年を通してUV効果のある日焼け止めやファンデーション、UVカットのメガネやサングラス、日傘や帽子などを使ってケアしましょう。
マッサージ
スマホやPCの画面など、長時間同じ箇所を見続けていると目や目の周りの筋肉に疲労が溜まります。血行が悪くなり眼輪筋が衰えれば、これも目元のたるみの原因となるのです。そこで、目元をマッサージして筋肉がほぐれれば、血行が良くなり目元のたるみを防ぐことにつながります。マッサージは目頭、眉頭、こめかみ付近を指の腹を使ってやさしく行いましょう。眉付近や目の下には多くのツボが集中しているので、やさしく刺激してみてください。
基礎化粧品・サプリメント
目元のたるみの原因には、加齢による筋力の低下、皮膚内のコラーゲンやヒアルロン酸などの減少、それに加えて紫外線などの外部からの刺激や目の酷使による筋肉疲労などがあります。基礎化粧品やサプリメントによって、減少してしまった保湿成分(セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など)を肌に補充したり、コラーゲンの生成を促すレチノールやナイアシンアミド、コラーゲンの生成に必須のビタミンCや一重項酸素(活性酸素)を除去する力に優れるアスタキサンチンなどを体内に取り入れることができます。
コラーゲン
美肌を保つ成分としてよく知られるコラーゲンですが、コラーゲンはタンパク質の1種であり肌だけでなく骨や血管など、健康な体を保つための重要な成分です。肌に関しては表皮の下層にある真皮の主成分となっています。コラーゲンは経口で摂取してもそれがそのまま肌に利用されるわけではないので美肌には意味がないという説もあります。しかし、摂取したコラーゲンの一部はコラーゲンペプチドに変化し、体内で肌にも利用されていることがわかってきました。コラーゲンが肌に利用されれば、肌の水分量が上がり目元のたるみにも良い影響が期待できるでしょう。
コエンザイムQ10
コエンザイムQ10はエネルギーを作るための酵素です。体の老化を抑制、新陳代謝の促進、ミトコンドリアを助けるなどの働きをしており、美肌に限らず人間の体にとって重要な役割を果たしています。加齢とともに体内で生成される量が大きく減少するので、食品やサプリメントから積極的に摂取することが必要です。
コラーゲン
ビタミンCやレチノールは、肌に嬉しい作用のある成分として化粧品などによく配合されています。ビタミンCはコラーゲンの生成に必須のビタミンで、体にさまざまな働きをします。レチノールはビタミンAの1種で、目や皮膚の粘膜を健康に保ち、ヒアルロン酸の合成やコラーゲンの生成を促進する働きもしています。いずれも肌を美しく保つために重要な働きをしている栄養素です。
症例写真
目の下のたるみ治療の流れ
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STEP 1
医師による診察・カウンセリング
医師の無料カウンセリングで目元の状態やふくらみ具合を確認します。
状態によっては、他の施術法をご案内する場合もあります。 -
STEP 2
麻酔・治療
施術跡が目立たないよう、余分な脂肪を丁寧に取り除きます。
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STEP 3
治療後は当日お帰りいただけます
入院は不要で当日のうちにご帰宅いただけます。施術によっては異なりますが、5~7日後に再度ご来院いただき抜糸を行います。
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目の下のたるみ治療の術後経過イメージ
目の下のたるみ取りの場合は、5~7日後に抜糸を行います。腫れや内出血が出る場合がありますが、2~3週間で落ち着きます。切開した傷跡は、2~3ヶ月間位かけて白っぽい肌色の線になり、目立たなくなります。またコンタクトレンズは抜糸後から、メイクや入浴は抜糸2日目から可能です。
下まぶたの裏側(結膜側)を切開する施術の場合は、術後1週間程度は腫れと内出血が出る場合があります。メイクや入浴は翌日から可能ですが、コンタクトレンズは1週間後からの使用となります。
個人差はございますが、どちらの施術にしても多少の腫れや赤みが出てしまうため、大事な用事がない時に受けていただくことをおすすめします。
目の下のたるみ治療の注意点
施術当日は本やテレビを見ずにゆっくりお休みください。術後1週間程は患部を刺激しないようにし、痛みや熱感があるようでしたら、傷を濡らさないように1日程度冷やしてください。目の下のガーゼは施術翌日にご自身ではがし、抜糸当日までは触れないように気を付けてください。化膿止めや痛み止めをお出ししておりますが、服用により何か異常があれば服用を中止してご連絡ください。
目の下のたるみについてのよくある質問
- Q 目の下のたるみはどうしたら治りますか?
- A 一度たるんでしまうと、セルフケアだけでは完治することは難しいです。ふくらみがたるみとなり、将来的なシワを引き起こす危険性もあるため、早めに治療をすることをおすすめします。美容クリニックでは目の下のたるみを取るさまざまな治療がありますので、クリニックに相談してみることも選択肢の1つです。
- Q 目の下のたるみは何が原因?
- A 目の下がたるんでしまう原因には、まず加齢による皮膚内のコラーゲンやヒアルロン酸の減少、筋肉の衰えがあります。また、眼球を支えている眼窩脂肪も加齢とともに重力に圧迫され、目の下のたるみとなってしまいます。それに加え、現代はPCやスマホなどの画面を長時間見続ける生活が一般的になっており、まばたきの減少、目の筋肉の衰えや疲労も、目の下のたるみの原因の1つとなっています。
- Q 目元のたるみを予防する方法は?
- A 目元のたるみを予防するセルフケアとしては、目元の筋肉のトレーニング、毎日のクレンジングやUVケアなどのスキンケア、目の周りの筋肉をほぐすためのマッサージなどがあります。特に外部からの刺激として紫外線は肌に悪影響があるため、通年のUVケアを心がけると良いでしょう。また、コラーゲンの生成や体の老化に対抗する栄養素を積極的に摂取し、有用な成分の配合された化粧品でアイケアなどをしましょう。
- Q 目の下のたるみ取りの副作用はある?
- A 副作用の心配はございません。目の下のたるみ取りは傷跡が目立たないように下まつげの少し下のところを切開し、たるみと脂肪を取り除くため術後1週間程度は腫れと赤みがございます。切開跡は時間の経過とともに徐々に目立たなくなっていきますが、大事な用事がない時に受けていただくことをおすすめします。
- Q 目の下のたるみ取りの麻酔はどうする?
- A 基本的に局所麻酔を行います。当院では麻酔の際、患者様の痛みを少しでも和らげられるよう、34Gという極細の麻酔針を使用しています。極細針を使用するため、挿入する際の患者様の痛み、内出血や腫れを最小限にすることが可能です。またオプションで笑気麻酔を併用することもできます。
- Q 目の下のたるみ取りのダウンタイムは?
- A 目の下のたるみ取りは、たるみと余分な脂肪を取り除くため腫れや内出血が出る場合がありますが、2~3週間で落ち着きます。また切開した傷跡は、2~3ヶ月間位かけて白っぽい肌色の線になり、目立たなくなります。