レーザー治療とは?種類や特徴を皮膚科医が解説!

レーザー治療特集「種類・特徴・効果について徹底解説!」

レーザー光を使用して皮膚の問題を改善するレーザー治療。肌トラブルの種類によって適切なものを選ぶ必要があります。ここでは様々なレーザー
治療の特徴と効果や、悩み・目的別のおすすめレーザー治療を紹介します。

レーザー治療とは?

レーザー治療とは

レーザー治療は、特定の波長を持つレーザー光を使用してさまざまな皮膚の問題を改善する治療方法です。たとえば、あざやシミの除去、シワの改善、脱毛、血管腫や毛細血管拡張症などです。レーザー治療はあらゆる皮膚疾患に対応できるわけではありません。しかし、迅速に治療できる方法のひとつとして多くのクリニックで積極的に使われています。

レーザー治療の種類と特徴、施術効果

レーザー治療にはさまざまな種類があります。ここからは、その特徴や効果について詳しく解説します。

  • ピコレーザー

    • ピコレーザーの特徴

      ピコレーザーは、肌のトラブルを改善するだけでなく、美容目的でも広く利用されるようになっています。非常に短いパルス幅を持つレーザー治療の一種です。パルス幅が短いことでレーザーのエネルギーが集中的に皮膚に到達します。そのため、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えられるのが大きな特徴です。

    • ピコレーザーの効果

      ピコレーザーはパルス幅が短いため、メラニン色素の粒子を細かく粉砕できるレーザー治療です。そうして壊された色素はターンオーバーによって体外へと排出されやすくなります。こうしたことから、ピコレーザーは比較的早く効果を実感できるといわれています。使用されるのは、主にシミや肝斑などです。ほかにも、微細なレーザーを肌に照射することは皮膚の再生を促すことにつながります。その結果、ニキビ跡や毛穴の開きにも効果が期待できる、といわれています。

  • 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)

    • 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の特徴

      炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、皮膚細胞に含有する水分を狙って照射する気体レーザーです。炭酸ガスレーザーは高エネルギーの光を特定の波長で照射することによって、皮膚の表面に集中的なエネルギーを与えます。このように皮膚表面の一部を非常に高温に加熱すると、その部分の水分が蒸発します。その際に生じる熱で皮膚の表面の細胞や組織が削り落とされるのです。

    • 炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)の効果

      炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、主にホクロやイボ、盛り上がりのあるシミの除去などに効果があるとされています。このレーザーは照射しても皮膚の深部組織や正常な状態の周辺皮膚にダメージを与えることがありません。そのため、治療の際に出血や痛みはほとんどなく、傷跡が比較的残りにくいというメリットがあります。

  • フラクショナルレーザー

    • フラクショナルレーザーの特徴

      フラクショナルレーザーは、皮膚の一部を集中的に処理するレーザー治療の一種です。レーザー光を小さなピクセル(フラクション)に分割して皮膚に照射する治療法です。そうして表皮に小さな点の穴を開け、その穴に幹細胞培養上清液を浸透させます。これらにより皮膚の再生やターンオーバーを促します。

    • フラクショナルレーザーの効果

      フラクショナルレーザー治療はさまざまな効果があるとされている治療法です。たとえば、皮膚の表面を集中的に処理することで、浅いシワを改善する効果がある、とされています。また、ニキビ跡や手術痕、けがの跡の軽減も期待できる効果のひとつです。さらに、フラクショナルレーザーによる刺激でコラーゲンの生成が促進され、皮膚の質感が向上します。その結果、肌のハリや弾力が増し、若々しい肌を取り戻す助けになります。

  • Qスイッチヤグレーザー

    • Qスイッチヤグレーザーの特徴

      Qスイッチヤグレーザーは、2つの波長のレーザー光線を使い分け、シミやほくろ、そばかす、あざなどを改善する治療法です。波長は1064ナノメートルと532ナノメートルがあり、さまざまな色素に作用します。また、メラニンやタトゥーの顔料といった特定の色素をターゲットにできる、という特徴もあります。

    • Qスイッチヤグレーザーの効果

      Qスイッチヤグレーザーは、特にタトゥーやアートメイクの顔料を分解して除去するためによく使用されます。また、肝斑やほくろ、加齢によるシミといったメラニンによる色素沈着の軽減にも効果がある、とされている治療法です。そのほか、毛穴の引き締め効果も期待できます。これはレーザー照射によって肌の真皮層に熱が加えられ、コラーゲン生成やターンオーバーの促進につながるためです。

  • レーザートーニング

    • レーザートーニングの特徴

      レーザートーニングは、高水準のQスイッチヤグレーザーの一種です。レーザーを非常に弱いパワーで均一に照射します。主に皮膚のトーンや質感を改善するために使用されるレーザー機器です。その特徴としては、シミや色素沈着を薄くすることによって肌のトーンを均一化することが挙げられます。これは、シミや肝斑の原因となるメラノサイトを活性化させず、徐々に薄くすることができるためです。

    • レーザートーニングの効果

      レーザートーニングの効果としては、日焼けによる肌のくすみや、加齢による色素の不均一性の軽減が挙げられます。肌トーンが明るくなり、色ムラのない美肌につながるでしょう。また、レーザートーニングはコラーゲンの生成を刺激するため、皮膚の質感の改善も期待できます。ハリや弾力の向上といった肌の若返りにつながるでしょう。

  • Qスイッチルビーレーザー

    • Qスイッチルビーレーザーの特徴

      Qスイッチルビーレーザーシミやあざ、タトゥーの除去に効果的とされている治療法です。694ナノメートルの波長を出して皮膚内部のメラニン色素を破壊します。このレーザーはメラニン色素のみを治療するため、周囲の正常な皮膚へのダメージを少なく抑えられるという特徴があります。

    • Qスイッチルビーレーザーの効果

      Qスイッチルビーレーザーの効果としてまず挙げられるのは、顔全体のシミやそばかすの除去です。シミやそばかすの原因の多くはメラニン色素ですが、Qスイッチルビーレーザーの光はメラニン色素のみに反応する出力で照射されます。そのため、周りの皮膚を傷つけずシミやそばかすだけを治療できます。そのほか、平らなほくろを少しずつ薄くして目立たなくする効果や、あざやADM(後天性真皮メラノサイトーシス)を除去する効果もある、とされています。あざやADMの原因もメラニン色素のため、治療の原理はシミやそばかすの場合と同じです。

【悩み・目的別】おすすめのレーザー治療

レーザーとは、赤外線や紫外線、人の目で見える可視光線などから特定の単色を取り出して人工的に増幅させたものを指します。自然光とは異なり、広がらずにまっすぐ前に進む性質を持つ点が特徴です。医療の分野ではレーザーの特性を利用した治療が行われています。治療後の痛みや出血が少なく、患者への負担が軽い治療が可能です。ここでは、悩みや目的別に、おすすめのレーザー治療法を紹介します。

  • シミ・そばかす

    シミ・そばかす

    シミやそばかすは、生成されたメラニン色素が肌のターンオーバーでも自然に排出されずに残ったものです。シミやそばかすは黒色に反応する特性を持つレーザーを用いた治療で目立たなくできます。レーザーを肌に照射すると、内部に滞留した黒いメラニン色素に反応し、熱が発生します。熱ダメージによってメラニン色素が小さく分解され、少しずつ体外に排出されて薄くなるしくみです。シミ・そばかすへのアプローチであれば、Qスイッチヤグレーザーピコレーザーが向いています。

    Q スイッチヤグレーザーは532nmと1064nm、2つの波長のレーザーの照射が可能です。シミやそばかすの状態によって2つの波長を使い分けられ、効果的に治療できます。ピコレーザーは、熱ダメージではなく衝撃波によってメラニン色素を破壊する点が特徴です。従来のレーザー治療よりも細かく粉砕できるため、気になるシミやそばかすをピンポイントで除去できます。

  • 肝斑

    肝斑

    肝斑は薄茶色の色素斑のことで、顔の左右に同じ大きさと形で現れる点が大きな特徴です。また、一般的なシミとは異なり、肝斑は境目がはっきりしません。肝斑をレーザーで治療する場合は、レーザートーニングがおすすめです。レーザートーニングは微弱な出力を均一に保ちながら照射でき、メラノサイトを活性化させることがありません。そのため、色素沈着の増幅を招くことなく、肝斑を少しずつ目立たなくできます。肝斑だけでなく、一般的なシミやくすみ、開き毛穴にもアプローチ可能です。

  • ほくろ・いぼ除去

    ほくろ・いぼ除去

    ほくろは皮膚の表面にメラノサイトが集まってできた色素斑、いぼは皮膚表面が盛り上がってできた小さなできものを指します。ほくろやいぼは、メスや電気メスを使って切開除去するほか、レーザーによる治療も可能です。通常、炭酸ガスレーザーによって除去します。

    炭酸ガスレーザーは、水に反応する点が大きな特徴です。皮膚には水分が多く含まれており、照射すると水に反応して熱エネルギーを発生します。ほくろやいぼがある部位に照射すると瞬間的に熱が発生して蒸散し、皮膚が削られ、結果的に除去されるしくみです。肌の表面にのみアプローチして深部には届かないため回復が早く、ほくろやいぼの除去跡もスムーズに目立たなくなります。

  • 毛穴を目立たなくする

    毛穴を目立たなくする

    加齢や皮脂の過剰分泌、誤ったスキンケアなどが原因で、毛穴は開きや黒ずみ、たるみが目立つようになります。毛穴トラブルの主な治療法はピーリングやダーマペン、レーザー治療などです。レーザー治療をする場合は、レーザートーニングピコレーザーフラクショナルレーザーなどがよいでしょう。

    レーザートーニングはレーザーの波長が長いことが特徴です。照射の刺激によってコラーゲンの生成が促されるため、肌がハリを取り戻し毛穴が目立ちにくくなります。ピコレーザーは、熱ではなく衝撃波でメラニン色素を細かく破砕できるレーザーです。ピコトーニングとピコフラクショナルの2種類があり、毛穴の開き改善に用いられるのは後者です。ピコフラクショナルを照射すると、衝撃波によって肌内部には小さな空胞が生じます。身体が空胞を治そうとしてコラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、毛穴の開きの緩和に有効です。

    フラクショナルレーザーは、レーザーの点状照射によって表皮に小さな穴を開ける治療法です。表皮にできた穴に幹細胞培養上清液を浸透させることで、肌のターンオーバーを促し、毛穴悩みにアプローチします。

  • ニキビ跡

    ニキビ跡

    ニキビは、皮脂の過剰分泌によって毛穴がふさがり、アクネ菌が繁殖して炎症を起こすことで生じるできものです。ニキビが重度なほど炎症もひどく、修復が難しいため、治ったあとも赤みや色素沈着によるシミ、へこみなどの跡ができます。ニキビ跡を薄くするには、ピーリングやダーマペンのほか、レーザー治療が効果的です。レーザー治療では、ピコレーザーフラクショナルレーザージェネシスなどがおすすめです。

    ピコレーザーにはピコトーニングとピコフラクショナルがあり、赤いニキビ跡の改善にはピコフラクショナルが用いられます。ピコフラクショナルは、照射によって肌内部に微細な空洞をつくり、コラーゲンやエラスチンの生成を促して新しい肌を再生する方法です。肌の新陳代謝が起き、ニキビ跡の改善につながります。フラクショナルレーザーは、レーザーを点状照射して肌表面に微細な穴を開ける方法です。元通りになろうとする肌がコラーゲンなどの生成を促し、肌の再生が進んでニキビ跡が目立たなくなります。

    ジェネシスは、ロングパルスYAGレーザーを照射して肌の代謝を促すレーザー治療機です。皮膚表面に働きかけて肌の代謝を促し、コラーゲンの産生も活性化させるため、ニキビ跡が目立たなくなります。

  • 肌のくすみ

    肌のくすみ

    肌のくすみは、古い角質の滞留、血行不良、メラニン色素の沈着などさまざまな原因で起こります。改善するには、くすみの原因を知り適切な方法で対処することが欠かせません。たとえば、肌に古い角質が溜まっている場合はターンオーバーの促進が必要です。メラニン色素の沈着が原因であれば、色素を除去する必要があります。品川スキンクリニックでは、丁寧なカウンセリングによって原因を確かめ、それぞれに合った治療法を提案します。レーザー治療の場合は、レーザートーニングフラクショナルレーザーピコレーザーなどの選択肢があります。

  • 肌の美白

    肌の美白

    肌の美白とは、シミやそばかす、くすみなどが目立たない白くて明るい肌になることです。美白の大敵であるメラニン色素を分解して除去したり、コラーゲンの生成を促し肌にハリを取りもどしたりすることで、透明感があり明るく見える肌に近づけます。美白には、レーザートーニングピコレーザーフラクショナルレーザーなどがおすすめです。

  • スキンケア

    スキンケア

    お肌は適切なお手入れをしなければ、シミやそばかす、シワ、たるみなどさまざまなトラブルを招きます。症状に合わせたレーザー治療を行うことで、改善が期待できるでしょう。シワや肌質の改善にはフラクショナルCO2レーザーが、シミやそばかすにはレーザートーニングQスイッチヤグレーザーがおすすめです。

  • 脱毛

    脱毛

    医療レーザー脱毛は、黒い色に反応するレーザーを照射し、皮下にある毛根部分に熱を発生させて毛根組織にダメージを与える方法です。毛の成長を促す毛根組織がダメージを受けて弱ることで、新しいムダ毛が生えにくくなります。レーザーは指向性が高く、あまり広がらずに狙った部分に照射できることから、高い効果が期待できます。

    ただし、体毛には「よく伸びる成長期」「成長が止まる退行期」「抜け落ちる休止期」の3つの周期があり、レーザー脱毛の効果が高いのは成長期に入っているムダ毛に対してのみです。そのため、1度の照射ですべてのムダ毛を脱毛することはできず、複数回の照射が必要です。医療レーザー脱毛では、黒い色によく反応するアレキサンドライトレーザーが広く用いられています。

使用するレーザー治療機について

顔のシミなどに対しては、レーザーによる治療が選択されるケースが多々あります。レーザー治療にはレーザーを照射する専用のマシンが用いられますが、レーザー治療機といっても種類はさまざまです。治療に用いられる代表的なレーザーには、Qスイッチヤグレーザーピコレーザー炭酸ガスレーザーなどがあります。品川スキンクリニックでは、これらに加え、Qスイッチルビーレーザーも取り扱っています。それぞれの種類のレーザーにも、複数の治療機が存在するケースもあり、症状や肌の状態、相性などにより適切なものが選択され治療に用いられます。今回は、こうしたレーザー治療のメリットやデメリット、治療後のケアなどについて解説していきましょう。

  • レーザー治療のメリット

    レーザー治療のメリット

    レーザー治療のメリットは、まず、さまざまな選択肢がある点が挙げられます。説明したように、レーザーの種類や治療機は多種多様です。同じ機器から発せられるレーザーでも、照射のパワーや波長の選択・調整ができます。選択肢の豊富さにより、多くの症状に対して治療の提案ができる点がメリットでしょう。症状のある箇所に対してピンポイントで照射できるのも、レーザー治療のメリットです。同じ部位でも症状のない箇所に刺激を与えることはほとんどなく、それ以外の部位に対する影響も少なくて済みます。そういう意味では、適切に行われれば安全性の高い治療法ともいえます。

  • レーザー治療のデメリット

    レーザー治療のデメリット

    多くの症状に用いられるレーザー治療ですが、すべての肌トラブルに対して行われるわけではありません。レーザー治療が適していない症状もあります。また、レーザーの照射時に肌に刺激や痛みを感じる人もいるようです。刺激や痛みの程度は、症状やレーザーの種類、照射パワーなどにより異なり、個人差もあります。そのときどきの体調にも左右されるでしょう。レーザー治療による痛みは、しばしば、輪ゴムで弾かれたような痛みと表現されることがあります。レーザーの種類や症状によっては、照射後に普通の生活に戻るための時間、いわゆるダウンタイムも必要です。

  • レーザー治療後の経過について

    レーザー治療後の経過について

    症状や使用するレーザーの種類により、レーザー照射後の経過はさまざまです。同じような治療方法でも、経過には個人差があるでしょう。一般的には、レーザー照射直後には、照射箇所に赤みが生じることがあります。腫れたり、その箇所が熱を持ったりすることも珍しくはありません。赤みや腫れなどは、数日後から1週間後にはおさまるケースが大半です。

    その後、かさぶたになることがありますが、かさぶたは自然と剥がれ落ちるのを待ちましょう。かさぶたができない場合でも、レーザー照射後のターンオーバーにより、角質が剥がれることがあります。多くの治療では、レーザー照射後1~2週間程度で肌の状態は落ち着き、元の状態に近づくようです。

レーザー治療後のアフターケア

レーザー治療は、肌に熱による刺激を与えます。そのため、ダウンタイムの少ないケースでも、治療後のアフターケアは欠かせません。アフターケアを怠ると、肌トラブルが生じる可能性があります。また、間違ったケアも避けたいところです。アフターケアの基本は、刺激を与えないことです。レーザーを照射した箇所がかさぶたになったり肌質が変化したり、あるいはかゆみが生じたりするケースがあるでしょう。そのような場合でも、手で触れないように注意します。特に、かさぶたを剥がしたり爪でかいたりなどは避けなければいけません。

また、かさぶたが剥がれたあとのケアにも要注意です。皮膚がまだ弱い状態である可能性が高いので、やはり刺激を与えないようにしましょう。保護テープが貼られている場合には、剥がれないように日常生活を送る必要もあります。ここからは、それ以外のアフターケアについての詳細をそれぞれ解説します。

  • 紫外線対策をする

    紫外線対策をする

    レーザー治療後に、もっとも注意したいことの一つが紫外線です。紫外線を浴び続けると、健康な肌でも傷ついてしまう可能性があります。レーザー治療後は肌が一時的に弱っている状態となるため、より紫外線には注意しなければいけません。紫外線対策では、何よりも日光を避ける必要があります。

    外出する際には、日焼け止めを塗りましょう。短時間の外出や太陽が見えない曇りや雨の日であっても、日焼け止めを塗っておきます。また、ツバの大きい帽子や日傘なども紫外線対策としては有効です。日焼け止めを塗る際には、肌に刺激を極力与えないよう注意します。優しく全体を覆うように塗りましょう。長時間外出する必要があるときは、こまめに塗りなおす必要もあります。

  • 保湿をする

    保湿をする

    レーザーの照射後は、肌が通常よりも乾燥している状態です。バリア機能も弱まっているため、アフターケアの一環としていつも以上に保湿を行う必要があります。化粧水や乳液、保湿クリームなどで、丁寧に保湿しましょう。日焼け止めの塗布と同様に、保湿クリームなどを塗る際には刺激を与えないよう注意が必要です。

    また、保湿された状態が継続されるよう、特に乾燥している時期は、こまめに塗りなおすとよいでしょう。肌に合う化粧品や、特に保湿力の高い化粧品を選ぶのもポイントです。状態に応じて、敏感肌用の化粧品の選択も求められます。

レーザー治療の注意点

レーザー治療は、医療行為です。エステサロンのエステティシャンなど医師免許を持っていない人はレーザー治療は行えません。もしエステサロンで、肌トラブルに対し医療機関と同様の治療のようなことが可能であると謳っている場合には注意が必要です。万が一、トラブルが生じた場合でも、その場で即座に対応できない可能性があります。クリニックのような医療機関であれば、その場で専門知識を持った医師が対応できます。

また、クリニックなどの医療機関もさまざまです。レーザー治療は、レーザーの種類や機器の選択が非常に重要です。知識や経験が豊富な医師でなければ選択は難しく、適切な治療が行えません。実績があり、症状に合わせて選択ができるよう多種多様なレーザー治療機を備えている医療機関を選択するとよいでしょう。事前にカウンセリングを受ける必要もあります。治療前に疑問がない状態にし、治療方法などに納得したうえでレーザー治療を受けましょう。

レーザー治療のまとめ

レーザー治療は肌のお悩みの種類や状態によって適切な治療法を選ぶ必要があります。クリニックで最善の治療法を相談してみることも選択肢の1つかもしれません。細かくメラニン色素を破壊しシミをピンポイントで除去するピコレーザー、皮膚に微小なスポットを開け熱エネルギーを与えながら美肌のための細胞再生を促すフラクショナルCO2レーザー、レーザー光を弱い出力で照射し肝斑や根深いシミ・くすみだけではなく毛穴の開きにも効果を発揮するレーザートーニングなど、当院では患者様のお悩みに合わせて適切な治療法を提案いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

レーザー治療でよくある質問

皮膚科のレーザー治療にはどんな効果がありますか?

皮膚科のレーザー治療は、シミやシワ、くすみなどに対して治療の一環として選択されるケースが多くなっています。また、肌の引き締めやトーンを明るくする目的で取り入れている医療機関もあります。レーザー治療はさまざまな症状に用いられますが、治療により状態がどのように変化するのかには個人差があるでしょう。医師の指導のもと、高い出力で効果的な治療が可能で、選択肢も多いので、自身の肌の状態に合う治療法を実際に相談してみるのもいいでしょう。

シミのレーザー治療は一回で消えますか?

シミへのレーザー治療を行った際、肌の状態の経過には個人差があります。一回で満足する人もいれば、何回かレーザー治療を受ける人もいるでしょう。少ない回数で満足感を得るには、症状に合った医療機関やレーザーの種類の選択がとても重要です。

レーザー治療に保険は使えますか?

症状などにより、保険が使える場合と使えない場合があります。異所性蒙古斑や単純性血管腫、毛細血管拡張症などへのレーザー治療は保険が使えるケースが多いでしょう。いわゆるシミやニキビのあとにできる色素沈着、あるいはシワやくすみなどへのレーザー治療には保険は使えません。

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